シリアルコンソール経由でのFreeBSD 7.3のインストールについて

初めに

ここではFreeBSDを直接インストールするのではなく、DOS等の端末を使ってでのシリアル経由でのインストール方法を紹介して行きたいと思います。シリアルコンソールからインストールする理由は、スクリーンリーダを利用している我々視覚障害者には、FreeBSDやPC-Unixをインストールしようとしているターゲットマシンのキーボードを利用して直接これらのOSをインストールすることが不可能だからです。もっともUNIXをシリアルコンソールからインストールすると言うことは全然珍しいお話ではありませんが。

さて、このページの説明では、シリアルコンソールで利用しているPCは今から見れば昔昔のNEC PC98シリーズのマシンです。OSはNEC DOSの6.2です。シリアルコンソールとして動作させるための端末ソフトはETVというものを利用しています。 また、インストール後で利用するTELNETソフトもそのDOS上で動く物となっています。 これはこのページを書き始めたのが1997年ぐらいだということと、いまだに私はDOSも利用しているということと、全面的にページを書き換えるのがめんどうくさいという理由からです。 もちろん、シリアルコンソールをいま流行りのM$のOSで動くハイパーターミナルで利用することも可能ですし、TELNETやSSHソフトもM$で利用できるものならばなんの問題もなく利用できます。 なので、そのへんは適当に置き換えて読んで頂ければと思います。 ちなみに、これはスクリーンリーダを利用している人だけのことなのですが、M$のOSからUNIX系のOSをそれなりに(仕事とかで)利用するにはやはりJAWSが必要になります。

1. インストールでまず必要なもの

パソコン2台
ぼくの場合、6000円で買ってきたAT互換機(これにFreeBSD本体をインストール)、それと端末用のWindowsまたはDOSマシン。
FreeBSD 7.3-ReleaseのCD-ROM
ftp://ftp.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD/ISO-IMAGES-i386/7.3/FreeBSD-7.3-RELEASE-i386-disc1.iso から落としてきて焼いて下さい。
ネットワークボードを2枚
1枚は、インテルのイーサエキスプレスプロ、これはFreeBSDをこれからインストールしようとしているマシンに挿します。PCIです。もう1枚はアライドテレシス社のLA-PCI-Tです。PCIのものです。これは端末で使います*[1]。
アライドテレシス社のセンターネットPC/tcp VER6.0*[2]
これは、端末のパソコンにインストールします。
ETV
ETVはフリーの通信ソフト。 etvは以下のところからgetして下さい。 http://www.watakatsu.com/unix/download/etv115.lzh
RS232C用のクロスケーブル1本
これはインストールをするときのみに使います。インストール後でのFreeBSDへのアクセスには、主に、PC/TCP付属のTELNETである、VTNあるいは、JTNを使います。
VDM
これはVDM100が良いようです。VDM101や、VDM102、VDM103等の、点字ディスプレイ対応のものはインストール時にETVを使うときにトラブルになるようです(たとえ、GRAPH + F2でピンディスプレイをOFFにしてもうまく行きませんでした)。ちなみに、VDM100-Hをぼくは使いました。ただし、これはインストールの時の話で、インストール後は、どのVDMや、グラスルーツを使っても問題ありません。

2. インストーラをシリアルコンソールに呼び出す方法

2.1 CDからブートする場合

CDからブートさせると、途中でメニューが出てきます。その6番がシリアルコンソールを利用するための設定のためのメニュー項目になります。 ただし、このメニューはスペースキー等を幼いとメニューが留まっていてくれなくてなにもしないとすぐに再びCDが回り始めてインストールのメイン画面に行ってしまいます。 なのでスペースキーでメニューを留めることが大切なんですが、なにせ画面がないあるいは画面が見えないのでどこでスペースキーヲ押すのかというタイミングがわかりません。 なので、私はターゲットPCにCDROMを入れてCDドライブが回り始めた音がしたら、ターゲットPCに繋がれているキーボードからスペースキーヲ「がちゃがちゃ」と連打し続けます。体感的には30秒ぐらい連打し続けています。 そうすると確実にメニューで留まっていてくれます。スペースキーヲ連打し続けることによっての害はないようですが・・・。 そこで、次のように入力します。全てターゲットPCのキーボードから入力します。もちろん画面も音声もないのでブラインドタッチです。
6
エンター
set console=comconsole
エンター
すると、予め立ち上げて置いたシリアルコンソールのPCから「OK」と音声あるいは画面に表示されるはずです。これで全ての制御がシリアルコンソールに移りました。 これ以降からは全てのインストール作業はスクリーンリーダが動作しているシリアルコンソールで行えます。 それと注意しなければならないことは、上の入力で=(イコール)の記号を入力しなければなりませんが、ターゲットPCのキーボードは、まだOSが立ち上がっている状態ではありません。正確に言えば「日本語が使える」OSが立ち上がっていない状態です。 なので、英語キーボードのレイアウトになっています。なので、=(イコール)の記号は、数字の0の右横2番目になりますので注意して下さい。 その他にも、^等のキー配列が違います。FreeBSDをインストールするときにはイコールだけ注意すれば良いと思うので他の説明は省略します。

2.1 フロッピーでインストーラを立ち上げる場合

1枚目のCD-ROMには、floppiesというサブディレクトリがあります。これにboot.flp,kern1.flp、kern2.flp、kern3.flpというファイルがあります。それと、toolsというサブディレクトリもあります。ここにはfdimage.exeというファイルがあります。この5ファイルが、ブートディスクを作るのに必要です。

さて、FreeBSDのバージョン5以前の場合は、インストーラが立ち上がったときにすぐに出るbootプロンプトで、キーボードから-hと入力することで、シリアルコンソールにインストーラが切り替わりました。 しかし、バージョン5以降では、-hはつかえなくなりました。その変わりに
set console=comconsole と入力しなければならなくなりました。これは結構大変で、タイミングも難しいようです。 なので、boot.flpに上のコマンドを予め書き込むことで対処します。つまりインストーラをちょっと改造しなければなりません。しかしこれを改造するにはWindowsやDOSからはできません。予めFreeBSDのマシンか、Linuxなどが手元になければ不可能です。なので、ここに改造積みのboot.flpをアップしておきます。
シリアルコンソール用boot.flpです。

FreeBSD上での改造の方法は次のようにします。 # mdconfig -a -t vnode -f boot.flp
すると md0 のように表示されます。
# mount /dev/md0 /mnt
そして、/mnt/boot/loader.confをviなどで次の行を一番最初に書き加えます。
console="comconsole"
これで終了です。 # umount /mnt
#mdconfig -d -u md0
と後処理もして下さい。

さて、起動ディスクの作成です。Windowsのdos窓で作りましょう。先ほどの4個のファイルを、copyコマンドやexplore等で適当なディレクトリにコピーして下さい。ここでは、c:\workとしましょう。では、次のようにコマンドを実行してください。 C:\work>fdimage boot.flp a:(リターン)
 これを実行すると、かたかたとフロッピードライブ音が出ます。体感では、1分ぐらいで作られたように感じました。場合によっては「このMS-DOSプログラムは強制終了されました」とWindowsお得意のエラーメッセージが出るかもしれませんが、まあだいじょうぶでしょう。Windowsの戯言と思って、次に同じように
C:\work>fdimage kern1.flp a:(リターン)
とやって2,3,4枚目も作って下さい。 もちろんUNIX上でddコマンドでも作れます。ddコマンドを知っている人は説明は不用ですよね。

2.2 インサーボードの設定

まず、端末に挿すLA-PCI-Tのボードを設定しましょう。

2.3 端末のパソコンの設定

次に、端末のパソコンである、PC9821V13の設定です。ETVを適当なディレクトリにcopyしてください。ここでは、a:\etvとします。必要なファイルはetv.exeとetv.datです。そして、AUTOEXEC.BATに次のように書き加えて下さい。
SET ETERM=A:\ETV
また、ETV.DATに書かなければならないのは、次の3行です。
set rkanji = euc ; 受信漢字コード (NONE,SJIS,JIS,EUC)
set skanji = EUC ; 送信漢字コード (NONE,SJIS,JIS,EUC)
ssw vt100 = ON ; vt100との細かい動作の違いの設定
次に、LA-PCI-Tボードに付属してきたフロッピーでNEC PC98x1用のなかのPDというディレクトリに lapci.comというのがありますから、これを端末のハードディスクに copyして、autoexec.batに次のように書いてください。
a:\pctcp\lapci.com
 次にFreeBSDをインストールした後、すぐに端末から使えるようにアライドのPC/TCPをインストールしておきましょう。PC/TCPのインストールの方法は DOSでも常時接続の恩恵を! をご覧下さい。

3. いよいよ実際のインストール

さて、まず端末とFreeBSDをインストールするパソコンとをクロスケーブルを使ってRS232C同士結んでください。FreeBSDをインストールしようとしているAT互換機には、RS232Cのポートが2個あると思います。1番のポートを使います。最近の新しいPC98シリーズにもポートが2個あると思いますが、これも1番のポートを使います。そして、端末のパソコンから、ETV -S9600と入力して、ETVを立ちあげておいてください。

では、先ほど改造したまたはダウンロードしてきたboot.flpでPCを立ち上げて下さい。このときにはまだFreeBSDのCDは入れておかないで下さい。CDROMからたぶん先にブートしてしまいます。インストーラが立ち上がってからCDROmを入れましょう。 さて、boot.flpで立ち上げると、端末のパソコンから、なにやら文字化けのような音が出てくると思います。そしたら、VDMの音を消しましょう。このとき、音を切るときにはGraph+f1とかではなく、VSU自信のスイッチを切るか、プリンター出力にVSUのスイッチを切り替えるなどにしてください。つまり端末のパソコンのキーボード入力をしないほうが良いようです。そして、BOOT.FLPのフロッピーの読み込みが終わったら、kern1.flpのフロッピーに換えてくれというメッセージが出てますので、変えて下さい。このメッセージはレビューモードで、もちろん読めます。kern1.flpのディスクに交換したら端末のリターンキーを入力して下さい。 同じようにkern2.flp、次にkern3.flpを、最後にもう一度boot.flpに換えます。すると次のような画面が出てきます。

avail memory = 42868736 (41864K bytes)

Preloaded elf kernel "kernel" at 0xc05fa000.

Preloaded mfs_root "/mfsroot" at 0xc05fa09c.

chip0: rev 0x11 on pci0.0.0

(省略)

fxp0 at 0x280-0x29f irq 10 on pci

fxp0: address 00:60:52:07:44:02

(省略)

ad0: 8063MB (167\.3064 sectors), 16383 cyls, 16 heads, 63 S/T, 512 B/S

acd0: drive speed 689KB/sec, 256KB cache

acd0: supported read types: CD-DA

acd0: Audio: play, 256 volume levels

acd0: Mechanism: ejectable tray

acd0: Medium: CD-ROM unknown medium, unlocked

(省略)

/stand/sysinstall running as init on serial console

These are the predefined terminal types available to sysinstall when running stand-alone. Please choose the closest match for your particular terminal.

1 ...................... Standard ANSI terminal.

2 ...................... VT100 or compatible terminal.

(省略)

Your choice: (1-5)

ということなのですが、FreeBSDをインストールしようとしているパソコンのメモリや、HDDや、CD-ROM、ネットワークボードのチェックなどいろいろと行われます。かなりいろいろなメッセージが出てくるのですが、ぼくも全て分かっているわけではありません。

ここで注目して欲しいのは、ネットワークボードがちゃんと認識されているかどうかです。インテルのイーサエキスプレスプロでは、fxp0という名前のドライバが使われます。上の画面のようにfxp0なんちゃれと出ているのであれば認識されているでしょう。 ネットワークカードのドライバ名が分からなくても、ethernet adress: ff:00:」等と出ていれば認識されてます。 今はほとんど全てのネットワークカードが使えるので認識しているかどうか心配はまず要らないです。 あとは、ad0がなんちゃれと言っているのは、IDE接続のHDDが認識されているよ、acd0なんちゃれと言っているのは、IDE接続のCD-ROMドライブが認識されてますというメッセージです。この辺をチェックしておけば問題ないでしょう。 と言うことですが、これも今では全く心配は要らないです。 物理的にちゃんと接続されていればまず大丈夫です。 10年前ぐらいだと、なかなかCDROMが認識されなかったり、ネットワークカードが認識されなかったりと 私も結構なかされた経験があります。 最近は認識されなかったことはまったくありません。

次に自分の端末の種類はなんですかと聞いてます。ぼくらがインストールで使っているetvはvg100をサポートしているので、2.を選んでください(一般的にVT100を選択します。例えばテラタームとかでも)。2と入力してリターンです。

次に、どこの国かと聞いてます。日本なので 110のJapanを選んで下さい。結構沢山の国があるので110までカーソルを持って行くのはたいへんです。 110のJapanを選んでエンターです。

次に、システムコンソールはと聞いてます。106キーボードにカーソルがあるので、ここは なにもせずにエンターです。

今度は次のような画面になります。

/stand/sysinstall

Main Menu

Welcome to the FreeBSD installation

(省略)

ここでは standard installationを選ぶので、standardの最初の文字の's'を入力してリターンです。 もちろんカーソルキーでそこに合わせてエンターでもかまいません。 次のような画面になります。

Message

Now you need to create BSD partitions inside of the fdisk partition(s) just created.
If you have a reasonable amount of disk space (200MB or more) and don't have any special requirements, simply use the (A)uto command to allocate space automatically.

(省略)

(100%)

これからFreeBSDをインストールするための領域を作ります等の説明が出てます。この画面が出たら一応、説明を読んでからリターンです。画面が変化して、ハードディスクのどこにFreeBSDをインストールするか聞いてきます。でもいまの場合、上にも書いたとおりハードディスクの全体にFreeBSDをインストールするのでallの'a'を入力します。すると他に他のOSをインストールしないのか聞いてきます。注意して欲しいのは質問は英語の否定文で聞いてます。いまは他のOSをインストールしないのでnoを選びます。よく分からない方は、とりあえずnoを選んでリターンです。これで、FreeBSDがハードディスクの全体にインストールするための手続きが終わりました。'q'と入力して次の画面に移動して下さい。画面は次のようになります。

The following commands are valid here (upper or lower case):

C = Create D = Delete

M = Mount pt.N = Newfs Opts

T = Newfs Toggle U = Undo

Q = Finish

A = Auto Defaults for all

ここでは、FreeBSDのパーティションの作り方を聞いてます。ここでは自動で作ってもらいましょう。autoの'a'を入力してください。そして、この画面を終了するために、'q'を入力して下さい。するとFreeBSDのどのパッケージを選びますかという画面が下のように出てきます。

Choose Distributions
As a convenience, we provide several "canned" distribution sets.

ここでは3番を選びましょう*[3]。ここで注意して欲しいのは、インストールしたい番号にカーソルを合わせてからリターンではなく、スペースキーを1度押してマークを付けるようにするということです。リターンをたたくとうまくインストールできません。ではカーソルは1番にあると思います。graph+return等のレビューモードでしっかりと確認して下さい。ではカーソルを2回下げてスペースキーです。すると次のような画面が出てきます。

User Confirmation Requested Would you like to install the FreeBSD ports collection?

PORTSの説明はここではしませんが、これはインストールしておきましょう。その方が後で楽ですから。すると先ほどのインストールパッケージを選ぶ画面に戻ります。

Choose Distributions

As a convenience, we provide several "canned" distribution sets.

でも、よく3番のところを見て下さい。[x]と先ほどは空白だったのが、'x'と印が付いてます。これは先ほど3番を選んだとき、スペースキーを押してマークを付けた印です。では、リターンでこの画面を抜けて下さい。次に、インストール元をなににするか聞いてきます。FreeBSDは、CD-ROM、ネットワーク経由、フロッピーなどいろいろな方法でインストールができるようになってます。CD-ROMがいちばん安定していて良いと思います。ここでもCD-ROMを利用します。

Choose Installation Media

FreeBSD can be installed from a

variety of different installation media,

(省略)

1 CD-ROM Install from a FreeBSD CD-ROM

2 FTP Install from an FTP server

3 FTP Passive Install from an FTP server through a firewall

4 DOS Install from a DOS partition

5 NFS Install over NFS

カーソルはすでに1のCD-ROMにありますから、そのままリターンで良いでしょう。リターンをたたくと次のような画面になります。

User Confirmation Requested Last Chance! Are you SURE you want continue the installation?

というように本当にインストールしてよいのか聞いてきます。インストールしたいのでここでリターンをします。これでインストールが開始されるはずです。しばらくハードディスクになにやら書き込んだ後、CD-ROMの「がちゃ」という音がして、CD-ROMからデータが読み込まれる様子が分かると思います。マシンのスピードにもよりますが、Pentium100MHzで、3,40分ぐらいかかると思います。いろいろとメッセージが出てきてうるさいのでgraph+f1か、VSUをプリンタへ切り替える等で音を切っておいて下さい。CD-ROMからの読み込みが終わると次のような画面が出てきます。

Congratulations! You now have FreeBSD installed on your system.
We will now move on to the final configuration questions.

(省略)

と、おめでとうとメッセージが出てきます。でもmissing とかいうなにやら不吉なメッセージがcongratulationsの上とかに出ているかもしれませんが、気にしないで大丈夫です。では、次にネットワークボードの設定に移りましょう。一度リターンをすると次のような画面になると思います。

User Confirmation Requested

Would you like to configure any Ethernet or SLIP/PPP network devices?

(省略)

ここからちょっと説明が煩雑になるのですが、画面にfxp0という文字が出てくるまでリターンをして欲しいのです。たぶん2回か、3回ぐらいリターンをたたけば良いと思います。慎重にやってください。次のような画面になります。

User Confirmation Requested

Do you want to try DHCP configuration of the interface?

fxp0つまり、マシンに挿したネットワークボードをdhcpとして使うか聞いてますが、dhcpは使わないのでnoを選んで下さい。すると次のような画面になります。

Network Configuration

Host:

Domain:

Gateway:

Name server:

Configuration for Interface fxp0

IP Address:

Netmask:

Extra options to ifconfig:

 ここで、host:などはスキップしてかまいません。そして、「Configuration for Interface fxp0 IP Address:」と聞こえるまでリターンです。そして、fxp0にipアドレスを割り当てます。ここでは、192.168.0.2と入力してリターンです。netmasuk:では、255.255.255.0と自動的に入っているかもしれません。入っていなければ255.255.255.0と自分で入力してください。  そして、 would like to add Select this if you are happy with these settings と聞いてきますからここでリターンです。そしたら、fxp0をすぐに使うようにするかと聞いてきます。ここでもリターンです。この後、gatewayを使うか、anonymous ftpを使うか、いろいろと聞いてきます。このへんはNOを選択してください。

ただし、INETDの設定をするかという画面が出てきます。ここは、デフォルトでは設定をしないようになっているのでNOが選択されています。 ですが、我々はひとまずTELNETを利用してインストール後はターゲットマシンにアクセスしたいので、INETDが無効になっていると困りますので、YESを選んで下さい*[4]。

すると、セキュリティーの観点から、INETDを使うのは進めないとか、デフォルトではINETDが有効になっていても全ての基本的なネットワークサービスはOFFになっているとかというようなメッセージが出ます。 エディターでINETD.CONFを編集するかと聞いてきます。 どういうことかというと、INETDというものが有効になっていても、TELNET等はINTED.CONFを編集しないと使えないよということを言っています。

我々は上にも書いたとおり、TELNETを利用したいのでINETD.CONFを編集しなければなりませんので、エディタで編集ということで、YESを選択します。 するとeeという簡易なエディタがinetd.confを開いて表示されます。

eeの最初の画面の部分でこのエディタの使い方が書かれていますが、これを見て頂ければ使い方は分かるのですが、説明しておきます。

右に1文字移動:CTRL+f
左に1文字移動:CTRL+b
1行上へ移動:CTRL+p
1行下へ移動:CTRL+n
文字列検索:CTRL+y検索したい文字列(エンタ)
カーソル上の1文字削除:CTRL+d

これだけ分かっていればTELNETを有効にできます。ということで、「#telnet」という文字列で始まる行を探します。なので
CTRL+y#telnet(エンタ)
ですね。CTRL+yの後にスペースなど余計な文字を入れてはいけません。これで
#telnet stream tcp nowait root /usr/libexec/telnetd telnetd -l
という行の行頭、つまり#にカーソルが移動します。見ての通り、#でtelnetがコメントアウトされていて無効になっているので#を消します。そのままCTRL+Dで#が消えます。つまり
telnet stream tcp nowait root /usr/libexec/telnetd telnetd -l
となっていればオッケーです。上の行にあるsshも有効にして起きたければ同じように行頭の#を消しテ下さい。CTRL+pで上の行に移動して、#を消すだけです。

次に、編集したinetd.confを保存します。 escを1かい押して、2度aを入力して下さい。これで保存され、インストール画面に戻ります。

すると、SSHを有効にするかとか聞いてきますので、先ほどのinetd.confでsshの部分の#も消した人は、有効にして置いて下さい。

まだインストール作業は続きます。この後いくつか質問をされると思いますが、 次のような画面になるまでnoを選択して下さい。

User Confirmation Requested

Would you like to set this machine's time zone now?

 時間の設定をします。ここではyesを選んで下さい。すると

Select local or UTC (Greenwich Mean Time) clock

Is this machine's CMOS clock set to UTC?

If it is set to local time, or you don't know,

please choose NO

PCのBIOSでローカルタイム(ここでは日本時間JST)を選ぶならば、noを選択しろということなので、ここではnoを選択してください。すると次のように、どのエリアの時間をセットするか聞いてきます。

Time Zone Selector

Select a region

1 Africa

2 America -- North and South

(省略)

5 Asia

 5のAsiaを選んで下さい。するとAsiaの国々のリストの画面が出てきます。Japanは18番です。カーソルをそこへ合わせてリターンです。

Confirmation

Does the abbreviation `JST' look reasonable?

jstがいいでしょうと聞いてます。jstで良いので、yesです。このあと、マウスの設定をするかとか、いろいろと聞いてきますが、次の画面になるまでnoを選択して下さい。

User Confirmation Requested

Would you like to add any initial user accounts to the system?

ユーザアカウントを作るかと聞いています。作るのでyesです。  一度目のリターンでは、ユーザアカウントを作る画面にすぐにはなりませんので、もう一度だけリターンです。  するとユーザアカウントの入力になります。ここは自分で使いたいユーザ名を8文字以内で入力して下さい。次にパスワードを聞かれます。パスワードを入力してください。後はリターンで飛ばしてください。次に大切なことなのですが、このいま作っているユーザはwheelというグループに属していないとスーパーユーザにはなれません。telnet等のネットワーク経由でloginするときはいきなりrootではloginできませんので、wheelというグループに属していないといけません。「invite another group」というような音声が聞こえたら、リターンをやめて、wheelと全て小文字で書いて下さい。そして、この画面から抜けます。もう一度次の画面から抜けないといけません。exitまでカーソルを下げて、リターンです。すると次にrootのパスワードを設定して下さいという画面が出てきます。

Now you must set the system manager's password.

ここでリターンです。パスワードを入力しろと2回言われます。もう一度パスワードを入力しろと言われます。2回とも同じパスワードを入力して下さい。これで全てのインストール作業は終わりです。2,3メニューが出てきますが、全てNOあるいはexitを選んで抜けて下さい。フロッピーを抜いておいてください。自動的にrebootしてHDDから立ち上がると思います。FreeBSDが起動して、がらがらとHDDの音が出てくると思います。体感だと1分くらいかかるような気がしますが、実際はそんなにかかりません。そしたら、vtnやjtn等で次のようにしてFreeBSDにloginしてみましょう。

a:\>jtn 192.168.0.2
 login:と出ましたか?出たら先ほど作ったアカウントと、パスワードでloginしてください。無事にloginできましたか?

参考資料

  • 改訂第二版FreeBSDビギナーズバイブルのテキストファイル
  • オープンソースマガジンの点訳データ
  • FreeBSDのインストール後の環境設定
  • UNIXの参考文献
  • [1]:特にアライドのボードを使わなければならないということではありません。 PC98シリーズで動作するパケットドライバというものがあるものであればだいじょうぶです。例えば、 ここではFreeBSDのターゲットマシンで利用しているインテルのイーサエキスプレスプロもパケットドライバがあるのでPC98で利用できます。詳しくは
    DOSでの常時接続 を見て下さい。

    [2]:これもべつにPC/TCPを買わないといけないわけではありません。パケットドライバで動くLANボードがPC98に入っているのであれば、フリーソフトのtelnet等もあります。 が、ちゃんと試してはないのですが、点字ディスプレイ等で利用するとか、日本語を本格的に使うということになると どれくらい動くかはわかりません。しかし、インストール後ちょっと使ってみるということに関しては十分だと思います。 ただ、PC/TCPのパッケージでは殆ど必要な物が揃うということと、日本語にもちゃんと対応しています。 フリーで利用できるものについては以下を見て下さい。
    DOSをUNIXの端末にする方法のまとめ

    [3]: VDMを使ってのインストールの時のワンポイント

     VDMを使ってでのFreeBSDのインストール時には、かならずこまめに GRAPH + RETURNキーで、レビューモードに入り、リバースを確認して下さいね。でもこのリバースが確認しずらいところが多いです。例えば、上のインストールパッケージを選ぶときなどです。レビューモードに入って、上下の矢印キーで動かすと、どの番号にも「リバース」と音声が出ます。しかし、よく注意して聞いていると本当に今現在選ばれている項目では、「リバース」という音声が1回多く最後に読まれます。ちと、わかりずらいですね。 例えば、上の例で3番が選ばれているとすると

    リバース[ ] 3 リバース Kern-Developer Full binaries and doc, kernel sources only リバース

    というように選ばれている項目では、最後に1回'リバース'がよけいに音声が出ます。このように、これからFreeBSDのインストールの時は同じように最後によけいに「リバース」と読まれることがたびたび出てきます。同じように確認して下さい。また、次のこともインストール時には大切な事です。  このインストーラーの画面の下の行には、いつも

    [yes] no

    とか

    [ok] cancel

    等と出ます。これは左右キーを使えば

    yes [no]

    とか

    ok [cancel]

    というように変化します。[..]と囲まれているところが今注目されているところです。なにも左右のカーソルキーを動かさなければ、最初は[yes]、[ok]となっているはずです。VDMのレビューモードでよく確認して、インストールしましょう。

    [4]:実はinetdというものを有効にして、telnetやsshからアクセスするように設定しないと、ターゲットマシンのキーボードのみからしかloginできません。 なので、どうしても我々には必要な編集となります。 シリアルコンソール経由でインストールはしたのですが、インストール後は設定をしないとシリアルコンソールからのloginもできません。

    つまりinetd.confの編集をしなければ我々にとってはどこからもloginができないFreeBSDマシンのできあがり!となってしまいます。 なれれば、ブラインドタッチで、ターゲットマシンのキーボードからloginして、inetd.confや、シリアルコンソールの設定をするための設定ファイルである、/etc/ttysをフロッピーにコピーして、他のマシンで編集して 再び書き戻すということもできます。

    これは実は難しそうですが、なれればたいしたことではありませんが。 逆にこれぐらいのブラインドタッチができないとUNIXの管理は難しいかもデス。

    昔10年前ぐらいのFreeBSDでは、このようなことをしなくてもデフォルトでtelnetからのアクセスができました。が、最近はセキュリティーの観点からinetdが無効となっています。 今のネットの状況ではしかたのないことです。

    ただ、個人で遊びで使うならばともかく、ネット上に公開するサーバとして動かす場合には、 どこからでもtelnetやsshのアクセスを有効にしておくのは本当に問題なので、telnetやsshのアクセスの制限を、十分にしておくことは 絶対に必要になります。

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