なんとか皆さんのおかげでRedHat 7.0JのインストールをDOS端末からETVを用いてVDMの音声のみで自力インストールができました。ここにはメモ程度に簡単に書いておきます。ETVの設定などは 全盲のFreeBSD(AT互換機)自力インストールメモを見て下さい。

さて、ETVと端末の準備はできましたか?あ、そうそう、RedHat 7.0Jのパッケージは、デラックス版と、サーバ版があるようです。サーバ版の方が高いのでデラックス版を買いましょう。確か\9000ちょっとでした。そのパッケージに入っていたフロッピーで起動します。またCDROMは何枚かありますが、1枚目を使って下さい。で、起動フロッピーでRedHatをインストールするPCを立ち上げて下さい。 フロッピーが読み込まれる音がした後に読み込みの音が消えます。ここで各オプションを入力する事になっています。ここでブラインドタッチでインストールされるPCのキーボードで以下のように入力して下さい。
vmlinuz initrd=initrd.img text nokon lang=en console=ttyS0
これでエンターです。ここでちょっと注意があります。ます、PCのキーボードは、英語キーボードになっています。ぼくも詳しいことは書けませんが、ふだんWindows等で使っているキーボードのキー配列とはちょっと違うと言うことです。アルファベット等は同じですが記号のいちがかなり違っています。ですから=と入力したつもりでも違うキーを入力しているという事になります。 =のいちは、0のキーから右へ2番目へ移動した所です。シフトキーは要りません。 ぼくはこのことに気が付かないで、いつもの通り=を、-のシフトで入力していました。それで「ううん、端末から音が出てくれない。どうしよう」と思っていました。 また、ttyS0の'S'だけは大文字です。これも気おつけテクだ再。また、0はシリアルの1番目を指しています。もし、RedHatをインストールしようとしているPCの2番目のシリアルポートを利用して接続しているときは、ttyS1となります。まあ、ここはttyS0でやりましょう。 これで、フロッピーが読み込まれるとDOS端末からVDMの音が出てくれますので後はどうにかDOS端末からインストール作業ができます。 そして、インストール時に使うLanguageは、Englishを使って下さい。どうもTextコンソールのインストールではJapaneseは使えないようです。少なくともぼくのところでは音が出てくれませんでした。 Languageの選択後、インストールのパッケージを選ぶ画面になります。ここでは、「ワークステーション」、「サーバ」、「カスタム」の3種類のインストールタイプを選択できるようになっています。 なにが違うのかと言うと、「ワークステーション」では、クライアントとしてのインストールのようです。ですから、クライアントとして使うアプリケーションなどはかなりインストールされるようです。そのため、inetd等がインストールされないので他の端末からtelnet、ftp等でアクセスすることができません。これは他の端末からtelnet等でUNIXの操作をしなければならないぼくたち視覚障害者にはちょっとたいへんです。逆に、サーバタイプでインストールすると、telnet等でアクセスできるようになります。でも、サーバとしてのインストールなので、サウンドなどの設定ができません。 と言うことでカスタムを選んで全てのパッケージをインストールすると言うのが私たち視覚障害者にはよさそうです。でもね、どうもぼくのやりかたが悪かったのかどうかは分かりませんが、 DOS端末からカスタムを選んでインストールをしようと思ったのですが、どうも途中から先へ進んでくれませんでした。WindowsでTeraTermを利用してインストールした友人はうまく行ったようでした。ではどうすれば良いかですが。 ワークステーションでインストールしてから、RedHatがインストールされたキーボードからブラインドタッチでloginして、inetdと、telnet serverをインストールする、これがいちばん良いようです。これはキーボードの入力にちょっと自信があれば簡単にできます。 とりあえず、サーバタイプでインストールしてRedHatの雰囲気を味わってからインストールし直すと言う方法でもかまいません。ぼくは上の事実を知らなかったのでなんかいもインストールし直しました(笑)。まあなんかいもインストールするのは無駄なことではないと思いますが。 あとは特に注意するようなことはないと思います。今までにFreeBSDや、Plamo Linuxをインストールした経験がある人にはとくに難しいところはないでしょう。でもうまれて初めてPC Unixをインストールすると言う人にはちょっと難しいところがあると思います。そこはなんども失敗して頑張って下さい。

さて、話が前後しますが、「ワークステーション」でインストールした後でのtelnet serverのインストール方法です。まず、rootでloginします。そして、まず1枚目のCDROMをmountしてください。
# mount /mnt/cdrom
そして、
# cd /mnt/cdrom/RedHat/RPMS
こんどは、inetdと、telnet serverをいんすとーるします。この順番でインストールして下さい。
# rpm -i xinetd*
# rpm -i telnet-server*
これでreboot
# /sbin/reboot
これで、他の端末からloginできるようになります。*を使った理由は、 xinetd-2.1.8.9pre9-6.i386.rpm、telnet-server-0.17-7.i386.rpmと言うまあなんとも長いファイル名だからです。*のキーの位置は8のキーのシフトです。ここまでをブラインドタッチで行います。

さて、RedHatをインストールした理由はバイリンガルEmacsをインストールしようと言うことでした。 このバイリンガルEmacsをインストールすると、Emacsを音声かできるからです。バイリンガルEmacsのWebsiteは
こちらです。
バイリンガルEmacsをインストールしてみたいかたはやはりワークステーションでインストールした方が良いです。サーバタイプでインストールするといろいろとたりないアプリケーションが有って、バイリンガルEmacsがコンパイルできません。また、バイリンガルEmacsをインストールして使いたいときは サウンドカードの設定を先にしておかなければなりません。サウンドの設定は こちらが詳しいです。